花粉対策準備は2月からがベスト

地方によって差はありますが、1年中様々な植物の花粉が飛散しています。 日本に多いスギ・ヒノキ花粉は早くて2月頃に飛びはじめ、春に飛散ピークを迎えます。 花粉対策をする時期としてはピーク前の2月からがベストです。

日本花粉学会会誌 . 2020; 65(2): 55-66. より改変
スギ～カナムグラは関東地方、シラカンバは北海道の飛散情報です。

レースカーテンを閉めて換気するだけで花粉が4分の1減少！

1日に室内に入る花粉量は、1日あたり約2,000万個に相当するといわれています。そのうち、6割が換気による窓からの侵入が原因です。花粉を20～40個吸うと症状が出るといわれているの で、室内での花粉対策は必須といえます。花粉が入るから窓を締め切ったままにしようとしても、 お部屋をずっと換気しないわけにもいきません。
環境省の「花粉症環境保健マニュアル2022」によると、換気の際にレースカーテンを閉めている だけで、窓から室内へ入る花粉を約4分の1に減らすことができます！さらに花粉を家に入れたくないという方には、花粉キャッチレースカーテンがおすすめです！

花粉・ホコリがついたカーテンを定期的に洗って清潔に

花粉キャッチレースカーテンは、生地にべたつかない特殊粘着加工を施されていることで、花粉だけでなく空気中のホコリもからめとるように吸着してくれます。

洗濯機でじゃぶじゃぶ洗えるので、花粉やほこりなどがついた定期的にお洗濯することができ、レースカーテンを清潔に保てます。お洗濯をしても効果は持続するので、繰り返しお使えいただけます。

より快適に過ごすために、カーテン以外の対策も！

1. 外から家の中に入るときは、衣服を手で払う
軽く手で払っただけでも、タオルは 46％、T シャツは 65％、布団は 57％の花粉を落とすことができます。しかし手で払うと花粉が手についてしまうため、コロコロを使うと手を汚さずに花粉を撮ることが出来ます。余裕があればハンディクリーナーで花粉を吸い取るのも〇。
2. 花粉が付着しにくい服装
外出時の服装は花粉が付着しにくいものを選び、マスク、メガネなどで花粉を防ぎ、帰宅時には花粉を払うなどして家の中に花粉を持ちこまないようにしましょう。
花粉が付着しにくい素材は綿やナイロン・ポリエステルなどの化学繊維です。反対に花粉が付き やすい素材は「ウール」なので、なるべく控えた方が良いです。
さらに静電気が起きにくい生地の組み合わせ（「綿 × ポリエステル」）を意識すると、なお花粉が付きにくくなります。最近は静電気防止スプレーもあるので、スプレーの活用もおすすめです。
3. 深夜～朝10時の時間帯に換気する
換気をするのに適している時間帯は、花粉の飛散が比較的落ち着いている深夜～朝10時の時間です。
花粉が飛散する時間帯は、一日のなかで2回あります。早朝にスギ林から放出された花粉が、数時間かけて都心部に流れ込んでくる「午前10時頃からお昼すぎ」と、帰宅ラッシュによる人の移動にともない花粉が舞い上がる「夕方」の時間帯です。
4. 空気清浄機は窓に吸い込み口を向ける
空気が入ってくる窓の正面の隅に空気清浄機を置くと、花粉が最も拡散され、多量の花粉を吸い込みます。窓に吸い込み口を向けて配置すれば、排気（きれいな空気）で室内に花粉が拡散せずに空気を綺麗にしてくれます。
5. 規則正しい生活をし、免疫力低下を防ぐ
これまで生活面での対策を挙げましたが、体の免疫力をあげるなど身体面での対策をとることも 重要です。免疫力の低下で花粉症がひどくなることはありませんが、花粉症になっていない方は花粉症になりやすくなり、また風邪や副鼻腔炎、咽頭炎などの合併症を引き起こし重症化するというリスクがあります。十分な睡眠や運動習慣、栄養バランスのとれた食事、飲酒・喫煙を控えるなど規則正しい生活習慣を身につけるで正常な免疫機能を保ちましょう。